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Webデザインの参考になる、5月の気になるサイト10選! / 2026年

iDIDメディア編集部
iDIDメディア編集部
2026.06.19

こんにちは、iDIDメディア編集部です。
さて、今回もやってきました、サイトまとめ記事の更新です。今回は2026年5月に公開された話題のサイトを10点ピックアップしました。キーワードは「音、周年、10、試す、師弟、色、魔法、走る、ちょうどいい、対話」。今月もインスピレーションの種を探しに、最新のクリエイティブを覗いてみましょう。ではどうぞ!

1. FUNTECH BRAND IDENTITY

つくり方そのものが、最先端

設立10周年にあたってCIを刷新したFunTechのブランドサイト。コンセプトは「百万ボルトのクリエイティブ」。ページを開くと、サイト全体がプレゼン資料のような「スライド型」に。提案書をつくる人なら誰もが馴染みのある形式を、そのままウェブサイトに持ち込んでいます。画面左のメニューもスライド一覧になっていて、PDFとしてダウンロードもできます。

そして注目は、実装工程のすべてをCodexやClaude CodeといったAIエージェントで進めていること。しかも、モーションやWebGLによる感覚的な気持ちよさの部分まで、AIとともにつくり込んでいるそうです。時代の流れを読み、最先端の表現を追いかけていく姿勢が伝わってきますね。

[Credits]
# Creative Direction
OHTA Yoshitaka @yoshi15_funtech

# Design (Logo / VI / Brand Site)
MORIYA Futo @FUTOMORIYA

# 3D Logo Design & Motion Design
Terence Philippe De Vries

# WAY1 VI Motion Design
KONODO Naoyuki @Nkondo_funtech

# Photo Direction & Graphic Design
KARIYA Yuya @pon_design_

# Web Motion Design & Dev
HASHIMOTO Takuma @tkm_hmng8

2. spicato 10th anniversary

意思と石をかけた、手紙のようなサイト

大阪・熊取町を拠点とするブランディングデザイン会社スピッカートの、10周年記念サイト。「意思が集まり、かたちになる。」というメッセージとともに、FVには形もデザインもばらばらな手描きの石が画面いっぱいに並びます。一つひとつの石は、スピッカートという場に集まる個々の色や意思を表したもの。デザイナー全員でつくったカレンダーや、石で「10」をかたどったトートバッグも紹介されています。

デジタルの中にありながら、思わずさわりたくなるアナログな手触り。ネットのあちこちを行き来する途中でこのサイトに辿り着くと、記念サイトというより長い手紙を読んでいるようで、なんだか心がほがらかになります。最終的にはギフトとして手元に届くという流れも含めて、訪れた相手を「数字」ではなく「その人そのもの」として迎えてくれているような真心を感じました。

Art Director , Photographer , Designer / SHIRATAKI Jin @nichi_iro Front-end Developer , Project manager / KASAI Mana @manaweb_
Director , Copywriter / TAKEUCHI Sayaka @B_BaaN_

3. TAMURA Ikuho

さわって、動かして、育てていくポートフォリオ

グラフィックデザイナー/ビジュアルデザイナー/ビデオアーティストとして活動する田村育歩さんのポートフォリオサイト。コンセプトは「作品を育てていける、ツール的な拡張性を持ったサイト」とのこと。目を引くのは「サウンドUI」で、ナビゲーションやサムネイルにふれるたびトランジションに心地よい音が重なり、ついつい動かしたくなります。現在地を知らせる太陽マークのモーションや、右上のカメレオンをクリックするとサイト全体のカラーが変わる遊びも楽しく、アイドル状態になるとスクリーンセーバーとして動き出します。

ポートフォリオは、誰よりも使っている本人が一番長く眺める場所。だからこそ、つくった本人が飽きずに使い続けられるサイトであることも大事な視点なのかもしれません。

制作:boko @bokoko33

4. 採用情報 – TYO

自分らしさという色で、映像を描く

映像制作会社TYOの採用サイト。メインコピーは「Your colors light up the screen.」で、一人ひとりの「自分らしさ」をテーマにしています。印象的なのは、映像表現の最小単位である「ピクセル(四角)」から考案されたキャラクターたち。みんな違う色、違う表情で画面を動き回ります。

注目したいのは、それぞれのキャラクターに社員ひとりの顔のパーツや表情を「フェイシャルキャプチャ」で連動させているところ。個性をそのまま見せるのではなく、キャラクター化を通して「見えにくい本当の個性」を引き出しているのが面白いですね。社員にとっての「かわいいキャラクター」が、自分だけの、固有の存在に変わっていく。新卒採用でありながら、インナーブランディングとしても効いているように感じました。

Agency :STUDIO DETAILS Inc. 
Brand Director / Writer:斉藤 奈央
Brand Director:福田 悠斗
Art Director / Designer:小倉 裕香
Art Director :小猿 啓太
Animator:城塚 健人
Engineer:大島 涼佑、岩下 明日海
Photographer:相川 健一(フリーランス)
Photograph Assistant:ミツヤス タクミ、ヤマモト ミカン
Rigging Artist:C’S CRAFT
Interview Writer:あかし ゆか(フリーランス)

5. Will Style Inc.

つくった「もの」より、つくる「人」

神戸のWeb制作会社ウィルスタイルの、10年ぶりにリニューアルされたコーポレートサイト。「会いに行くWeb制作会社」というコンセプトのもと、ファーストビューではメンバーがひたすら歩き続けます。現場へ向かう、会いに行く、関係をつくる。そんな静かな意志が、その後ろ姿から伝わってきます。

ほかの写真もほとんどがメンバー自身の姿で構成されているのが、このサイトの一番の特徴。制作実績のサムネイルさえ、完成したサイトではなく制作過程と思われる写真で、「どうつくったか」「誰とつくったか」に照準が当たっています。Web制作会社でありながら、制作物ではなく「つくっている人」に重きを置く。その潔さと「らしさ」が、結果的に他の制作会社との差別化にもなっています。

[ Credit ]
Director / Designer – Ayaka Okamoto @qocqcc
Assistant director – Hana Suzuki / Yuki Ozawa / Ryuya Fujita @RyuyaFujita
Engineer – Chiho Rokukawa
Photographer – knot
Special thanks – Will Style member

6. 「エットレ・ソットサス —魔法がはじまるとき、デザインは生まれる」展

作品の色が、サイトの所作になる

アーティゾン美術館で開催される、エットレ・ソットサス展のスペシャルサイト。20世紀イタリアデザインを代表するソットサスの、国内初となる大規模回顧展です。驚きなのは、展示作品から色彩や図形を抽出してつくられた「モーショングラフィック」。サイトと作品が「紹介する/される」という関係にとどまらず、作品の世界観がUIの所作にまで浸透しているような感覚をもたらしており、制作側のアイデアだけではなく、作家への愛情、リスペクトが感じられるところがまた素敵ですね。

Agency:mount inc.
De:タイ トウオン @tai_t_
Dev:寺田 奈々 @luckytempleboy

7. ヒラギノフォント

紹介するのではなく、体験してもらう

長く親しまれてきたスタンダードフォント、ヒラギノフォントのサイトがリニューアル。コンセプトは「すっきり見やすい、気が利くサイト」。「なじみ、伝わる」というフォントそのものの性格が、サイトの佇まいにもそのまま表れています。

特徴は「試す」機能。フォントやカラーを切り替えると、サイトそのものがそのフォントの世界観に変わっていきます。気になるフォントが実際のUIやテキストでどう見えるのかを、サイトを回遊しながらその場で確かめられるのがポイントですね。フォントを紹介するのではなく、フォントを体験してもらう。そんな発想でつくられたサイトだと感じました。

おもな制作体制
・ディレクション:萩原 俊矢(株式会社 スタジオ・オータム)
・制作進行:江連 亜衣(株式会社 スタジオ・オータム)
・デザイン / フロントエンド:花村 太郎
・フロントエンド:堀田 昌史
・インフラ開発:栗山 淳(S2ファクトリー株式会社)、小林 太一朗(S2ファクトリー株式会社)

8. エームサービス50周年特設サイト

みんなが、未来に向かって走っている

食を通じて暮らしを支えてきたエームサービスの、設立50周年特設サイト。掲げるのは「未来は、毎日の中にある。」というコピー。そして、FVからはじまり、サイト内をひたすら走っていくスタッフたち。

走る姿は映像ではなくコラージュ的に切り抜かれ、コンテンツの合間を横断的に駆け抜けていきます。ただ目の前の仕事に動いているのではなく、未来に向けて、誰かのために走っている。それが伝わってくるから、見ているだけで感動するのかもしれません。フッターでは社長やスタッフ、そしてこのサイトの制作者までが走り抜けていくところにもグッときます。どうやってつくられたのかは「撮影の裏側」の記事で読むことができますよ!

9. RETOUCH nu WAVE -HAIR WAX-

見せ方も、ちょうどいい

パーマ・くせ毛専用ヘアワックス「RETOUCH nu WAVE」の商品LP。日本一のメンズパーマサロン「fifth」と共同開発された一本で、「このくらいが、ちょうどいい。」という言葉のとおり、サイトの佇まいも気持ちよく整っていますね。

PCビューでは、見える範囲が「動画」と「ナビゲーション」の二軸で構成されており、動画を流し見しながらコンテンツを読み進められるところがポイント。「動画を見る行為」と「コンテンツを見る行為」が同時に成立しているんです。SPビューではその動画を思い切ってカット。スマホファーストでありながら、デバイスごとに最適な見せ方を考え抜いた作りがとても丁寧だと感じました。

制作:ITPLUS Inc.

10. シテイしようぜ

師弟関係という、学びのカタチ

NEWTOWNによる新しい企画、その名も「シテイしようぜ」。師匠と弟子をつなぐ、ちょっと変わったマッチングサイトです。全体がポスター型のデザインで、バンドメンバー募集チラシのような短冊がユニーク。広告枠ひとつとっても、アイデアが効いていますね。

昔、組織内に当たり前に存在していた「先輩の背中を見る」「現場で盗む」といった学びの構造が、だんだん崩れてきている状況の中で、フリーランスはなおさら学ぶ場が限られています。そんな「希薄になってきている現場の学び」へのカウンターとして成立しているのが、この企画の面白いところですね。ジャンルの違う相手とも師弟になれるという点でも、これまでにない出会いが生まれそうです。

制作:NEWTOWN

おわりです

2026年5月の気になるサイトまとめ、いかがでしたでしょうか。今月は周年や記念といった「節目」のサイトが目立ち、これまで積み重ねてきたものをどう見せるか、各社の個性が表れていました。同時に、AIを使った制作やデバイスごとの見せ分けなど、表現の現在地が垣間見えるサイトも。受け継いできたものと、新しい挑戦。その両方を楽しめる10選でした。

次回は6月のサイトまとめ記事です。梅雨の合間に夏の気配ものぞく頃、みなさま体調に気をつけてお過ごしください。ではでは、また。iDIDメディア編集部でした!

Credits

Text, Edit:仲村直、OMIMU(iDIDメディア編集部)

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