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1. GIN NO MORI ルディック

baqemono井関さんのポストが26万ビューという、話題をかっさらっていたパティスリーGIN NO MORIの新ブランド「Ludique(ルディック)」のサイト。まさに名人芸的なこのサイトの特徴は「ブランドの世界観」と「製品パッケージ」がシームレスで、違和感なく共存しているところ。
パッケージひとつひとつの世界観や物語が確立されており、情報を得るだけではなく世界への没入感が高い。FVからの絵本のような導入部が効いていますね。圧巻なのは「PRODUCTS」セクション。プロダクトがホバーアクションで動き、スクロールで積み上げられていくところは、まるで大自然の絶景を見ているよう。
どんな並べ方や、組み合わせでも、必ずイラストが繋がる。専用のギフトボックスで、 独自の森を作れる、という商品の特徴とサイトの世界観が見事につながっている、圧巻なサイトでした。
Executive Creative Director:鹿子木 寛(電通)
Creative Director :くぼた えみ(電通)
Art Director:くぼた えみ(電通)
Copy Writer:くぼた えみ(電通)
Account Executive:峰岸 惇(電通アドギア)
Account Executive:橋本 剛幸(電通アドギア)
Creative Producer:久野 稚代(電通クリエイティブフォース)
Web Designer:田渕 将吾(S5 Studios)
Interaction Director:田渕 将吾(S5 Studios)
Front-end Developer:高橋 智也(Orunica Inc.)
Back-end Engineer:高橋 智也(Orunica Inc.)
GraphicDesigner:しおたに さやか
GraphicDesigner:高木 一矢
Photographer:山崎 彩央
Photo Producer:錦木 稔
Retoucher:首藤 智恵(アマナ)
CG:上見 佳史(アマナ)
Agency:電通 / 電通アドギア
2. LAFORET GRAND BAZAR 2026

「LAFORET GRAND BAZAR 2026 SUMMER」のサイトは、なんといってもアートディレクションのすごさに尽きます。このグランバザール用に「特設お絵描きツール」が開発されているんですが、なんとそのツールを使ってメインビジュアルまで制作しているんです。このMVに音がついて映像になるとまた不思議な面白さが生まれていますね。
そして、実際にラフォーレ店舗にOOHとして使われている様子もまさしく壮観の眺め!という感じで、バザーで商品を買う「高揚感」や「ワクワク」とマッチしていますね。AIとはまた一味違う「人の手による偶然性」が面白さを表現しています。
企画制作:Firstthing + Think & Craft
クリエイティブディレクター:鈴木 健太(Firstthing)
アートディレクター:坂本 倫久
デザイナー:飯塚 朋未、江口 光希、魚住 佳乃子
プロデューサー:大森 遼太郎
プロダクションマネージャー:藤元 春樹、磯村 みのり
テクニカルディレクター:朝倉 淳
エンジニア:雨宮 藍
プロジェクトマネージャー:須川 萌
デジタルプランナー・SNS:井口 萌香
デジタル編集:小澤 菫
音楽:Azikazin Magic World
音楽サポート:稲垣 雄史 (CANTEEN)
3. DISCOVER JO GAKUIN

このサイト、なんと福岡女学院大学の「受験生応援サイト」。気になるアイコンをクリックして大学を探索していくというスタイルです。
学校の歴史、特色、入試情報やオープンキャンパス情報などのマクロな情報から、学生の声、担々麺、100円ごはん、オルガンなどのミクロな情報がすべて並列に並んでいて、大小関係なく気になるところから学校の情報にアクセスできる。「担々麺」から学校のことを知ってもいいわけですね。
「受験生を応援する」「大学を知る→大学を発見する」という企画性と、受験生の情報を知る認知プロセスを見事にハックしたサイトと言えるのではないでしょうか。
Production:stans
Creative Director:智原 北斗
Art Director, Designer:瀬戸 えり子
Technical Director:山村 宗一郎
WebGL Developer, Frontend Developer:津上 唯佳
4. TWOTONE

TWOTONEのコーポレートサイトがリニューアルです。注目したい点が二点、ひとつは「TEAM」。個人をカラーで表現し、名刺のURLはコーポレートTOPではなく、メンバー個人ページのURLに。会社の中でのメンバーの色が立っていますね。
この点において、代表の茂出木さんのポストが印象的でして、以下意訳ですが「自社サイトは代表のもの、広報のもの、どちらも違う気がしている」「メンバーには、サイトが『個人の一部』と思って欲しかった」とのこと。ここに「組織」と「メンバー」の新しいあり方のひとつがあるように感じました。
もうひとつが「ETHOS」。ここでは会社の精神性、価値観がわかるようになっている。アウトプットだけではない、TWOTONEの姿勢や視点がわかるようになっています。ここが「数年後しれっと変わっているかもしれない」というところにも、組織の有機的な、完成形ではない姿が現れています。
Art Director, UI Designer : Yasunori Kadokura(@cadkura)
Co-Creative Director, UX Designer, Copy Writer : Sou Nagai(@naga_sow)
Director of Motion Design : Eito Takahashi(@o_t_i_e)
Technical Director, Front-End Engineer : Tomoya Takahashi (Orunica Inc.)Motion Designer : Atsuya Ikeda(@ikedaatsuya)
Sound Designer : Yuka Nagashima
Lead Editor : Shiori Maeno
Editor : Shoma Kuninobu , Yunchih Tsai , Nozomi Terashima , Kaede Yatabe , Yohei Iwaki , Ken Hirose , Noe Oyamada , Sungjun Yun , Yui Kurumazaki , Sungwon Mun , Chie Dempo , Miyuki Okumura , Naoki Nagasuna
Project Manager : Maiko Nishiura
Creative Director : Ryuta Modeki
5. NAKAMURA KAHO

中村佳穂さんのサイトが面白いことになっていますよ。TOPには摩訶不思議なものたちがランダムで表示され、クリックすると無意味に大きくなります。中村さん本人の音楽だけではなく、存在感や気配をそのままつめこんだようなものになっていますね。
オフィシャルサイトでありながら、一昔前の個人サイトのようなパーソナルな雰囲気が充満しているところが魅力的です。「世界の色んなものを切り取って、新しいパッチワークを組み立てる人。」という説明が、そのまんまサイトに踏襲されています。
Art Direction : TsuribuTokyo
Web Design : Saiki Takahashi
6. 合同会社自営制作

このサイトはとにかくシンプルなんですが、右上に「画像」と「テキスト」のレンジスライダーがあって、画像メインで見たいか、テキストメインでみたいかを、過剰に調整できるところが面白いです。「ものの大きさ」を変えるだけで、サイト全体の様相もわかりやすく変化する、という当たり前のようなことにも気づく、シンプルでアイディアのあるサイトです。
実装:山田哲也 @mt_tetsuya
7. aratanagara™

シンプルがゆえに、作家の嗜好性が明確に伝わってくるのが、マンガ家・デザイナーである永良新さんのポートフォリオサイト。VJのシェーダを応用しているとのことで、どのサムネイルもめちゃくちゃに「ねじれていく」。このねじれに一種の狂気と、解放感を感じました。
実装:永良新
8. EIGHT DESIGN INC.
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エイトデザインのコーポレートサイト。住宅リノベーションから商業施設、ショップ、福祉施設、まちづくり、自社事業までを横断する「まちづくり会社」の活動に対して、創業時から大切にされていた「楽しむ=Playful」を価値設計の中心に据えなおし、あえて要素を足していく賑やかなデザインと、循環を感じさせるモーションによって、楽しさとともに「事業の思想」まで体験できる設計になっています。
企業の理念を、言葉だけでなくデザインとインタラクションへ落とし込んでいるところが特徴ですね。ブランドを説明するセクションに楽しさが溢れており、エイトくんというキャラクターに軸を置いたビジュアル展開もまた、サイトを楽しめる要素として一役買っています。
Production: FunTech Inc.
Creative Direction: Yoshitaka Ohta
Design: Junpei Horino
Motion / Engineering: Roku Jokura
9. monaka design.

このサイトは演出の「Figma感」が面白い!テーマは「共創」で、クライアントとデザイナーが一緒にデザインをしているかのような演出がされているのですが、それが他にはないフックになっており、各要素のコメントマークもついつい見てしまいますよね。 ユーザー側のコメントも実際に制作者に届く仕様で「ともに作り上げる」デザイナーの姿勢が伝わってきます。
その後アップデートし、コメントをピン留めできるようになり、コメントに返信できるようにもなったそうですよ。Xとは違うコミュニケーションが成立しているところも興味深いです。
制作:SHITO Ryota (monaka design.)
10. 20 Years in Motion – Abstract Engine

アブストラクトエンジンが、ライゾマティクス創業20周年を記念して、20年の軌跡をたどる「20th in motion」を公開しています。面白いのは、20年間のプロジェクトを時系列で紹介するだけでなく、その背景にある技術や社会の変化を重ねているところ。プロジェクトと時代の変化を並べて見ることで、テクノロジーや社会の変化に応じてライゾマティクスが何を考え、どう活動を変化させてきたのかが浮かび上がってくる。
2026年に新体制へ移行し、戦略からクリエイティブ、さらには社会実装までを視野に活動領域を広げるアブストラクトエンジンだからこそ、20年という時間を振り返ること自体に大きな意味を感じるプロジェクトですね。
Director, UX Designer : Ryuta Modeki (@mokki) | TWOTONE
Art Director, Designer : Eito Takahashi (@o_t_i_e ) | TWOTONE
UX Designer : Shoma Kuninobu | TWOTONE UI Designer : Kaede Yatabe (@ytbked ) | TWOTONE
Design Assistant : Chie Dempo | TWOTONE
Front-end Engineer : Kentaro Mito | ARMSNOX
Project Manager : Maiko Nishiura | TWOTONE
おわりです!
2026年7月の気になるサイトまとめ、いかがでしたでしょうか。今回個人的に気になったのは「作り手の痕跡」が画面のどこかに残っているサイトでした。「整えて仕上げる」こととは違う方向に向かう「その人らしさ」には、他の人には考えつかない独自性がありますよね。もちろん、別のアプローチにも見どころがたくさんでした!
次回は8月のサイトまとめ記事です。夏もいよいよ後半戦、涼みながらやっていきましょう。
ではまた。
iDIDメディア編集部でした!
