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1. 音更電設株式会社

社長さんの「探して探してたどり着いた」というポストが、北海道と九州の距離感とともに大きく話題になっていたのが、音更電設さんのコーポレートサイト。TOKACHI LIGHT.のコピーと光に照らされるスタッフさんのFVもさることながら、印象に残ったのは「十勝を照らす、37人の主役たち」と題してスタッフさん全員をもれなく紹介しているところ。そして、社長さんにもフォーカスがあたっており、社長メッセージで自ら作業着で写る凛々しい姿には中の人もグッときてしまいました。
社長の想いとスタッフの想いがお互いに伝わるようなサイトにもなっており、採用色の強いコーポレートサイトでありながら、極めてインナーブランディング的なサイトだと感じました。
ディレクション:竹田京司(株式会社モンブラン)
企画・コピー・文章:福永あずさ
WEBデザイン:松原史典
サイト構築:松髙泰市
スチール撮影:穴見春樹
ロゴデザイン:杉村武則
2. 文化服装学院FPコース 2025年度卒業制作

文化服装学院ファッションプロモーションコースの卒業制作展示のアーカイブサイト。このサイトが面白いのは、(おそらく)36人の学生さん全員が卒業制作として、学んだFPの一連の流れを、各々でコンセプト立てて、自らオウンドメディアを制作、「プロモーション戦略」までを紹介しているところ。本サイトだけではなく、各サイトの制作もSTUDIOです。みなさんご自身で制作しているのではないでしょうか…?
各々がコンセプトを立てて制作したものの集合体だから、FVがバラエティに富んでいるのは当然であり、またそれがFPコースのプロモーションサイトにもなり得ていますね。同校の卒業生であるNEWTOWNのルナさんがデザインを担当しているところも素敵ですね。
制作:NEWTOWN
デザイン:ルナ(NEWTOWN)
実装:マナカ(NEWTOWN)
3. mount

mountさんのコーポレートサイトがリニューアルしています。あれだけ面白いサイトをたくさん作っているmountさんですが、自社のコーポレートサイトはシンプル。それだけ「実績」を見てほしい現れかと感じました。
そして、もうひとつポイントだと感じたのが、自社を表す言葉。「私たちについて」での「かんがえる、つくる、つづける、」や、大切にしていること。「アプローチの仕方」での「ふかく理解し、つよい意図を生み出した先に、表現をつくる。」や、6つの観点。いずれもが自分たちの言葉で、一から磨き上げた言葉たち。その上で実績を見ると、改めて説得力を感じます。
そしてmountを現す業態名として名付けられた「デザイン プラクティス」。プラクティス=実践、訓練など、一見そうは見えない言葉の裏側に静かなる「意志」を感じました。
reative Direction:イム ジョンホ(mount inc.)@junim
Technical Direction / Development:梅津 岳城(mount inc.)
Design:井出 裕太(mount inc.)@YutaIdemsd1
Development:寺田 奈々(mount inc.)、須多 望(mount inc.)@soundmuta、山下 亜加里(mount inc.)@luce__akr
Project Management:楠本 莉沙(mount inc.)
Edit / Copywriting:小藥 元
Illustration:世戸 ヒロアキ
Photography:井出 裕太(mount inc.)@YutaIdemsd1、タイトウオン(mount inc.)@tai_t_、渡辺 俊(mount inc.)@ws0606
Assistant:北野 孟、重久 結衣子、勝又 菜摘
4. ブルーパドル

こちらのサイト、TOPページの全体構成がいわゆるコーポレートサイトと全然違います。テーマは「戦略からつくるWEB」。FVでは「どういう会社か」+「無料ブレスト」「資料ダウンロード」への動線。その下の実績エリアは各実績への動線ではなく「見せるため」。Clientsのエリアもクライアント情報だけではなく、クライアントから「どんな相談があるか」パターンを紹介していたり、「他のデザイン会社・ブランディング会社・広告代理店と比べてどうか」を羅列していたり。
お問い合わせページには「よくある質問」が整理され、「仕事と作品」での「資料モード」では「概要」「ミッション」「アイデア」がコンパクトに次々と見れて、ホバーすると課題と解決案が読める。いわゆるコーレポレートサイトの方法論を踏襲するのではなく、サイトの見せ方を独自観点から編集しているところに、ブルーパドルの独自性を感じました。
制作:ブルーパドル
5. シーベジスタンド

ずずずんと出てくるシーベジのロゴ、上から生き物のように集合するコピー、右下の読めなさそうで分かる気がする漢字の羅列、ぽつりつぶやく海藻たち、何もかもがとにかくかわゆくて気分も☝️☝️なサイト。
海藻たちのみならず、画像や文字要素のアニメーションもまるで生き物みたいで、かわいく見えてしまうところもポイント。サイト全体が愛しくなるデザインですね。使用されているシェイプも色も、海藻特有のうねりと色味を纏っていて、隅々まで海藻づくしで愛しいサイトです!
Client:合同会社シーベジタブル
Direction:重松佑(Shhh inc.)
Art Direction, Logo Design, Design:宇都宮勝晃(Shhh inc.)
Illustration:山田里美(SEA VEGETABLE COMPANY)
Photography: 樽見星爾(SEA VEGETABLE COMPANY)
Development:坂田一馬(Good rings)
Model:石川由佳子
6. SISAN

東京を拠点とするデザインスタジオ、シサンのウェブサイト。自社の説明や各種実績説明を「映画の字幕」的に見せるという、ワンアイディアが抜群。誰もが知っているモチーフの「エンタメ性」と「表現」を接続。また、字幕的説明の表示スピードや、時計の秒針表示により、見ている自分自身のスピード感も少しゆっくりに調整される感触があり、ここのスピード感にもシサンらしさがあるのかもしれません。
制作:Ryuji Yoshida(SISAN)
7. 読めない、GUNZE。

グンゼ株式会社の130周年キャンペーンプロジェクトサイト。「GUNZE」という文字の「読みにくさ」を逆手に取ったコンセプトで、面白いのはこのコンセプトにより逆説的にGUNZEが間違いなく読めるようになるだろうところ。そして、この「読めなさ」は会社名だけではなく「これからの未来」に対しても同様であり、そこに対して誠実に向き合っていこうとする姿勢まで伝わってくる。
どちらも「読めなさ」というネガティブな印象をポジティブに転換していますよね。サイトのFVでも、GUNZEに該当するところが本当に読めない(笑)。とぼけたイラストも味わい深く、攻めてるサイトですね。
Copy Writing : 久岡 崇裕(parks)
Logo Design : 佐藤 浩二@cosydesign
-Web-
Planning, Creative Direction, Direction, Project Management : 末吉 幸司@kozzy(First Brand)
Illustration : 寺田 朱音(First Brand)
Web design : 間部 盛貴 Development : 吉永大(ADRIATIC)@daipdaip, 上田 真緒(ADRIATIC)@free__age
8. クリエイティブアイランド中之島

中之島という名前からなんとなく島を想像していたのですが、これは大阪北区にある中洲であり、ビジネスの中心街でもあるんですね。「文化の横断」をテーマに、FVでは一つの島のかたちを抽象的に表現。それだけではなく、”Art”と”Architecture”、”History”と”Literature”など、各地の文化的施設が「線」で結ばれています。
そしてNewsでの展示会やイベント情報が断絶することなく並んでいるのもまた「文化の横断」ということですね。この一覧のカード、ところどころ斜めになって注目がいくようにしているデザインも良い。創造的な研究所であり、実験島であれば、さまざまな文化は横断されてしかるべき。そこをコンセプトにしたところが素晴らしいと感じました。
Client:クリエイティブアイランド中之島実行委員会
Project Manager, Direction:Koichiro Murakawa(graf)
Creative Director:Makoto Hirao(ARUTEGA)
Design:Shizuka Tojima(ARUTEGA)
Develop:Wataru Kojima(820)
9. まんが日本昔ばなし

なんと「まんが日本昔ばなし」のサイトです。モダンなUIもさることながら、面白いのは「いぬ」「おじいさん」「鬼」などの登場人物や、「おばけ」「よくばり」「うそつき」などのジャンルでソートできるところ。ここには「日本の昔ばなしにはうそつきやよくばりをテーマにした話が多い」といった、ディテール面での再発見があります。
「まんが日本昔ばなし」を未来に継承するためのサイトで、国内外への展開も考えているとのことで、昔のコンテンツを現代においてどうアーカイブし、検証していくか、という観点でも意義深いプロジェクトだと感じました。
企画・ウェブデザイン・開発:reynato.tokyo™
Creative Director:Kensuke Suzuki
Art Director / Web Designer:Ari Motomiya
Developer:Yuki Itoh
Project Manager:Kazuki Yago
Producer:Riku Sato
10. SHIBUYA PARCO PERSON

平体化していくロゴ、美しく抽象的なMV、泉のように湧き出てくるアーティスト写真、各イベントのサムネイルの見せ方。PERSON=人というコンセプトに、この抽象的なメインビジュアルを並置するところが面白いですね。右端にはPERSONの文字が固定化され、スクロールしていくと各ジャンルと交錯していく。すべてが実験的で、まるで人間の目には見えない複雑性を表現しているかのようですね。フッター最下部(ほとんど隠れてる勢いです)の「思考の過程」と題した往復書簡のようなアート表現も面白い…。
Creative Direction : PARCO
Generative Art (KV) : Chih Yu Chen, Ayumu Nagamatsu, NEORT
Design : Ryota Ebina (eieio)
Development : Yusuke Fukunaga
おわりです!
2026年3月の気になるサイトまとめ、いかがでしたでしょうか。
次回は4月のサイトまとめ記事になります。来週からはゴールデンウィーク。もう休み始めている方もいらっしゃるかと思います。とことん身体を休めて、とことん遊んで、家でだらだらしたりして、充実のお休みを過ごしてくださいね。ではでは、また。
iDIDメディア編集部でした。
