KYOTO CREATIVE COLLECTION 2025とは
KYOTO CREATIVE COLLECTION 2025は、株式会社ビビビットが主催する「競争力を共創する」をテーマに、事業の競争優位を生み出す源泉となる“産業デザイン”に焦点を当てたカンファレンスです。
今回のイベントは「つながる・学ぶ・共創する」機会を提供するためのシンポジウム、エキシビション、パネルディスカッション、ギャラリー、スタジオコレクション、メイカーズハブの6つのコンテンツで構成され、当日はデザイナー・クリエイターを中心とした約450名が来場しました。
iDIDは、会場内のディスカッションエリアで「”Designing Your Growth in the Age of AI” 〜AI時代のスキルアップ〜」のテーマの中で、FOURDIGIT代表の田口さんとSHIFTBRAIN代表の加藤さんがiDIDの活動も交えて2つのトピックでお話しました。
TOPIC1 デザイナー・クリエイターにとってコミュニティの重要性とは?

加藤さん:デジタルクリエイティブ業界内ではフルリモートワークに取り組む企業や、フリーランスで活動する人が多く存在していると思います。コミュニティを作ることは、そんな人々の孤立を防いだり、外の会社と交流する場を作ることで自分たちの置かれている立場が客観的に見ることができる機会になればと考えています。
昨年7月に開催したiDIDの交流イベントでは、コロナ禍で交流自体が止まっていたこともあって、チケットが即完したことに驚きました。、それだけみんな実際に会いたかったんだろうなという気持ちを強く感じましたね。
田口さん:デザイナーやクリエイティブに関わる人が他の人の視点や他の人のアウトプットの裏側を聞けるのも良い機会ですよね。
デザインチームは少人数でやられている会社もすごく多いので、閉じた環境になってしまうと、入ってくる情報も限定的になってしまうというのは聞きます。
加藤さん:それはあるかもしれませんね。もちろんネットで繋がっているので情報はたくさんあるんですが、実際のアクションに行くまでに一人だとなかなか動けないので、一緒にやる仲間がいることで実際に動けるようになるというのはあると思いますね。
田口さん:フォーデジットは全体で大体200人くらいの会社で、社内でのつながりはもちろんあるんですが、外に出ないと社内で学んだことが中心になって視野が狭くなってしまうことがあるのかなと思います。
それこそiDIDのイベントに参加したメンバーは自社のやり方は他の会社とちょっと違うんだなということに気づけたり、他の人の感覚を自分も身につけたいと思ったり、感覚が開いていくことはすごくいいなと思います。フォーデジットはフル出社ですが、プロジェクト内で閉じがちになってしまうこともあります。
加藤さん:勉強会も社内だけで実施しようとすると優先度が下がって実施までの時間がかかることが多いですが、他の会社を巻き込んだ取り組みにすると、優先度があがってすぐに実施できたりしますね。笑。
TOPIC2 他者との関わりで得られることとは?

田口さん:僕もiDIDでいろんな方とトークセッションさせてもらっているんですが、やっぱり取り組み方の違いとか、仕事に対するスタンスの違いとかの視点が得られるので、単純にコミュニケーションをとることで知れることが多いなというのはありますが、加藤さんどうですか。
加藤さん:そうですね。分類すると3つくらいあるかなと思っています。
ひとつは、早く情報をアップデートできるということですね。一人で追いかけるのには限界があるので、感度の高い人と関わることで早く自分の情報をアップデートできるということですね。2つ目は、精神的な部分というか、モチベーションの部分ですね。ひとりじゃないんだと思えることですね。みんなも頑張ってもがいて、自分だけつらいんじゃないなみたいな笑。
3つ目は、信頼を作れることですね。SNS上でいろんな情報を発信していてすごい人だなと思っていても、実際仕事をお願いするとなると、直接会って、人となりや、どういう思想で仕事をされているかなど、リアリティを感じると仕事をお願いしやすくなると思います。

20分ほどのセッションでしたが、会場では立ち見も含めてたくさんの方々に興味を持って聞いていただくことができました。今後も様々な場所で活動をお伝えできればと思っております。