目次
1. ビックアイデア

「物欲を科学する」がコンセプトの「ビックアイデア」ブランドサイト。スペックだけではなくワクワク感を感じる「体験」の提供を目指すブランドということで、サイトもワクワク感を創出させるような演出がたっぷり。ビックアイデアロゴで彩られた「夜の都市の世界観」からしてワクワクしますよね。
また、注目したいのがステートメントのパート。これは黒バックにカラフルな企業ロゴなびっしり並んだ「昔のビックカメラのショップ袋」を再解釈したものと思われ、複数のフォント・サイズ・ロゴがカラフルに並ぶショップ袋の「高揚感」がそのままステートメントや、フッターの欲望の羅列パートなどにリデザインされている。小さく並ぶビックアイデアロゴが、またかわいい。
Project Manager/Director: 湊さおり @saori_minato
Art Director/Designer: 稲田拓郎(17design.)
Front-end Developer(ビックアイデア公式サイト): 代島昌幸(Calmhectic inc.) @daijimachine
Front-end Developer(ビックカメラ.com 特集ページ): Ciraf inc.
Brand Owner/Brand Direction:ビックカメラ Creative Direction/Planning/Produce:越境 @shun86kadoi
Logo Design/Graphic Design:terminal Inc.
Movie Production:zow films
2. 品川女子学院 – チェンジエージェントプロジェクト

2025年に創立100周年を迎えた品川女子学院の「次の100年」ミッション策定&ブランディングプロジェクトのサイト。学校の次の100年に向けたブランディングプロジェクトという、品川女子だからこそなプロジェクトがとても興味深いですが、ウェブサイトもまた引き込まれる内容でした。
女性の企業マインドを育むためのユニークネスやエビデンス、教育プログラムやOGインタビューといったコンテンツもさることながら、このサイトには「メイキングオフ」モードという隠しコンテンツがあり、サイトの全ての写真が「生徒たちが撮影した生徒たちの写真」に切り替わる。プロジェクトのステートメントや概要などの「プレゼンテーション的な表面」と、その裏側に分かち難くある「エモーショナルな裏面」の対比に引き込まれました。生徒たちにとっても「秘密だけど、楽しかった思い出」として成立してるサイトかもしれません。
SHINAGAWA JOSHI GAKUIN – CHANGE AGENT PROJECT|PARTY
Creative Director:Hiroki Nakamura
Art Director:Kazuyuki Takeda
Frontend Engineer:Hiroki Kodama
English Copywriter:Mandy Wang
Producer:Kei Sato
SHINAGAWA JOSHI GAKUIN – CHANGE AGENT PROJECT
Creative Director:Yoshimitsu Sawamoto (Dentsu)
Copywriter:Hitomi Shimazaki (Dentsu)
Film Producer:Masato Sato (GEEK PICTURES)
Film Director:Yuji Oki (GEEK PICTURES)
Project Manager (Film):Saeri Wakabayashi (GEEK PICTURES)
Project Manager (Film):Rina Nagasato (GEEK PICTURES)
Project Manager (Film):Yume Hirota (GEEK PICTURES)
Photographer:Juri Nagai
PR Director:Soichi Murayama (Platinum)
PR Consultant:Emi Nemoto (Platinum)
3. 『広告』 CASE #02 | 今、君は遊ぶべきです。

雑誌の『広告』は2025年にリニューアル、編集体制も一新しているのですが、雑誌にしても、ウェブにしても、常識を超えてとことん尖ってます。今回の最新号のテーマ「今、君は遊ぶべきです。」は、極めてシンプルなメッセージでありながら、効率や最適化を目指す社会や自分といった「時代を映し出すメッセージ」になっていますね。
当然ウェブサイトもとことん遊んでいるのですが「サイトだけで完結する遊び」ではなく、ユーザー自身がこの場所で遊べるところもポイント。急にブロック崩しやシューティングゲームができたり、画面いっぱいに落書きができたり、イラストがいっぱい降ってきたり…ユーザー自身が「今、遊んでしまう」からこそ、テーマがクリティカルに響いてくるのだと思います。
Client:HAKUHODO Inc.
Production:kome inc.
Producer / Planner:Yusuke Yamanaka (kome inc.)
Project Manager:Shun Shinohara (kome inc.)
Art Director / Designer:Hidetoshi Hara (Sunny Inc. / Nauts)
Front-end Developer:Ryo Ikeda (devdev Inc. / Nauts)
4. 博展 採用サイト

この採用サイト、MVが面白いんです。最初は「社員さんのポスター」を持って撮影したものだと思っていたんですが、これ、実は「実物の社員さん」の後ろで「背景紙」を掲げて撮影しているんです。これだけで心を動かされてしまうのはなぜなのか。
それは、何気ない正面ポーズのはずなのに、うしろに背景紙を置いたとたん、その人の「たたずまい」が凛と輝き始めるからだと思います。きっと、その何気ない「たたずまい」がすでに輝かしいはずで、その「何気ないたたずまいの美しさ」を背景紙というワンアイディアで炙り出しているところがこの企画のすばらしさだと思います。
制作:AID-DCC Inc.
Producer:壁幸宏
Director:高田 柊泉
Art Director / Designer:藤大路季子
Developer:鈴木 英史(lineaworks)
support:大橋將史、池田 慧
5. ようこそ!ナミナミダンボール沼へ

大光紙工が製造する「片面ダンボール」の可能性を提示すべく制作されたLPサイト。コピーにある「用途に合わせて七変化 あれこれ使える片面ダンボール」を想像してもらうためには、片面ダンボールがどう変化していくのかを伝えることが必要だと思いますが、MVでその「七変化の様子」をアニメーションで表現しており、この片面ダンボールが何かに変化する様子になるほど!と驚かされます。
また、片面ダンボールの特徴である「ナミナミ」部分をモチーフとして図形化し、ビジュアルデザインとして至るところで使われています。ところどころで登場する「Mr. ダンボール・段ディ」もノッポさんみたいで良い。
制作:西開地平
6. KIRIN MY WAYS

KIRINグループ社員が大切にしている「価値観」を集めたサイト「KIRIN MY WAYS」。500人のKIRINスタッフがそれぞれ持っている言葉(価値観)を紹介しています。まず、この言葉たちが本のように積まれているインターフェース。たくさんの金言=「積まれた本のようなもの」というアイディアが面白いですね。積まれるほどに言葉の重みも感じます。
すべての言葉が各種メディアなどで語られてきたものと思われ、その印象的なパートを「価値観」として引用・収集しているという企画設計も秀逸です。また、「KIRIN WAY」という3つのVALUES、6つのPRINCIBLESごとにスタッフの言葉が積まれていっており、会社の指針が空想の産物ではなく、スタッフが実際に語ったことでできている(内実が伴っている)ところにも注目です。
7. 夏井瞬 🌊 波写真作家

波写真作家の夏井瞬さんのサイト。FVには文字がなく抽象性が高い。Biographyには「波との時間は、言葉を持たない対話。波との時間は、言葉を持たない対話。」とあり、なるほど、だから言葉のないFVなのですね。
Ordinary(ありふれた記録)という言葉の断片集のようなコンテンツが波のような表現になっており、そこには「月表示」がなく「日表示」のみ。まるで月の満ち欠けのような、静かに繰り返す「日々」が大切であるかのよう。
サイト全体を拝見するに、夏井さんは言葉を持っている人でもあり、写真という言葉のない世界と、言葉の世界を行き交いながら表現を模索している人だと感じました。なお、夏井さんは「イイ人」という屋号でウェブデザイン、構築、写真や動画、イラストなどのコンテンツ制作などをされています。
制作:夏井瞬
8. DoKomi

ドイツ最大級のオタクカルチャーイベント「DoKomi」公式サイト。ポップカルチャーイベントということで、ひとつひとつのアニメーションがはねるようにポップ!カナ字でマスクされたFVも、マウスアクションで動くロゴもキャッチーで、またこのロゴがサイト内で各種デザインモチーフとしてふんだんに使用されています。
イベントサイトは、情報の伝達だけではなく「全体の高揚感を維持する」ことも大事だと思うのですが、ひとつひとつの過剰(=ポップ)とも言えるモーション、一定時間ごとにサイト内に侵入するロゴアニメーション、サイトを離れて戻ったときのスクリーンセーバー演出など、全体を通してイベントの祝祭感を失わせないことに注力されたサイトになっています。
制作:spicato inc.
Director:前川ひろみ @ohiroyan
Designer:細尾正行 @MasayukiHosoo
Front-end Developer:金山裕紀 @spicato_kana
CMS組み込み&多言語展開:Dokomi
9. こばクリニック

耳鼻咽喉科「こばクリニック」のサイト。このサイトで目を惹くのが、「みみ・はな・のど」をモチーフにしたロゴ。建物の写真も拝見しましたが、コンクリートのグレーの中でロゴが鮮やかに輝いており、まさに視覚的に一発でわかる象徴的なロゴですよね。そして「みみ・はな・のど」全てを内包したロゴなので、それがそのまま「デザイン的モチーフ」として組み込むことも可能になっており、視覚的でありながらとても「機能的」なロゴなんですよね。建物のカラーを活かしたサイトのカラー設計も気持ちよく、それが競合他社との差別化にもなっています。
10. JorY
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独自の感性と自由な発想で、数々のポートフォリオサイトや自主制作を精力的に作っているウェブデザイナー、JorYさんの営業用LP。「漢字」をテーマに制作されています。コンセプトは「奇想天外」で、4つの漢字を分解して新たな意味を持たせていたり、漢字から連想を広げて再解釈しているところが面白いですね。
全体をモノトーン調にすることで、漢字のフォルムが力強く活きており、漢字という「複雑なフォルム」と、直線・円・点線などの「シンプルなフォルム」が美しく調和。漢字のフォルムそのものもデザインと捉えたサイト。
制作:JorY
おわりです!
2026年2月の気になるサイトまとめ、いかがでしたでしょうか。
今月もまた、どのサイトも面白かったですねーー!
次回は3月のサイトまとめ記事になります。心浮き立つゴールデンウィークを目前に控えた4月末、またみなさまにお会いできることを期待して、キーボードの指をとめ、PCから離れたいと思います。ではでは、また。
iDIDメディア編集部でした!
