目次
1. Patmos

BEES&HONEYが社名を「Patmos」に変更。「Gestalting™」という概念のもと探求活動を続けていくと発表がありました。新ウェブサイトのトップページでは、スクロールで「音を早送り・逆再生」できるようになっており、「普遍的価値は時間を超えて存在する」とも、「歴史や文脈を紡いでいく姿勢」とも読めます。
バーティカルリズムを取り入れ、文字の行送りを基準に、余白や画像の配置まで綿密に設計。「読み物」としても心地よい。Calmhectic代島さんとKITERETZさんの精巧な手つきが光る、Patmosのあり方をそのまま体現した美しいサイトになっています。
Gestalter : Genki Imamura
Art Director : Ryota Hisano Advisor : @tomita_ryosuke
Advisor : @bh_kanayama
Developer : @ixkaito (KITERETZ inc.)
Developer : @osgsm_ (KITERETZ inc.)
Developer / Top Page : @daijimachine (Calmhectic inc.)
2. 味覚編集

「味覚編集」という食材のセレクトショップ。「()」や「/」などの日常的記号をデザインに落とし込んで、写真とも融合していく。これらの表現が「編集」というコンセプトを浮き彫りにしています。
記号とは元をたどればデザインである、という発見。斬新でとことんエッジが効いています。ちなみにECサイトです。どなたが作ったサイトなのかが気になるところです!
3. Goodpatch コーポレート&15周年サイト

グッドパッチのコーポレートサイト&15周年記念サイトがリリースです。15周年のコンセプトは「Charge, Chaos」。カオスに飛び込んで、楽しんで未来をつくっていくグッドパッチの姿勢が表現されています。15周年サイトではFVを「はがす」という驚きの表現に始まり、想いが溢れ出ているコピー、公式キャラクター「ぱっちー」の登場。
2026年3月から280個開発された(!)というAIアプリやシステムの一部紹介、ミニゲーム。ページ最下部まで面白いコンテンツで溢れかえってます。制作はFuntech。AI時代に人間しかできないデザインの価値を証明する、現在のグッドパッチとまさにピッタリなクリエイティブになりました。
– Client
Goodpatch Inc. @GoodpatchTokyo
– Web Site
Goodpatch コーポレートサイト https://goodpatch.com
Goodpatch 15th Anniversary https://goodpatch.com/15th
Goodpatch 15th Anniversary Concept Video https://youtu.be/x5_8l0iUP8Y
– Team FunTech
────────────────────
戦略・コンセプト開発フェーズ
────────────────────
— Strategic Planning / Concept Design
OHTA Yoshitaka @yoshi15_funtech
MATSUMOTO Kensuke @mat2n_funtech
— Creative / Art Direction OHTA Yoshitaka @yoshi15_funtech
────────────────────
コーポレートサイト制作
────────────────────
— Creative / Art Direction OHTA Yoshitaka @yoshi15_funtech
— Concept Copy Writing OHTA Yoshitaka @yoshi15_funtech
— Design / Motion Design MORIYA Futo @FUTOMORIYA
— Frontend Development / Motion Design
HASHIMOTO Takuma @tkm_hmng8 JOKURA Roku @dev_roku_j
— 3D Modeling Terence De Vries
— Quality Assurance TANAKA Yuki
────────────────────
15周年サイト制作
────────────────────
— Creative / Art Direction OHTA Yoshitaka @yoshi15_funtech
— Concept Copy Writing MATSUMOTO Kensuke @mat2n_funtech
— Design KARIYA Yuya @pon_design_
— Frontend Development / Motion Design
HASHIMOTO Takuma @tkm_hmng8 JOKURA Roku @dev_roku_j
────────────────────
15周年サイト内ミニゲーム制作
────────────────────
— Creative / Game Design OHTA Yoshitaka @yoshi15_funtech
— Game Asset Design KARIYA Yuya @pon_design_
— Development OHTA Yoshitaka @yoshi15_funtech ────────────────────
15周年コンセプトムービー
────────────────────
— Creative / Art Direction
MATSUMOTO Kensuke @mat2n_funtech
OHTA Yoshitaka @yoshi15_funtech
— Design
KARIYA Yuya @pon_design_
— Video Production KONDO Naoyuki @Nkondo_funtech ────────────────────
キャラクターデザイン
────────────────────
— Creative / Art Direction MATSUMOTO Kensuke @mat2n_funtech
— Character Design HORINO Junpei @jdesign06
— 3D Modeling Luis Antonio Bermúdez González
— Character Animation WAKAME Keina
4. 小沢健二

小沢健二さんのサイトがリニューアル。サイトのセオリーを完全に無視したつくりで、清々しさすら感じさせます。読めないメモの断片、よくわからない写真、ふしぎなラジオなど、隠されたコンテンツを発見したときの喜びは、ファンにとってはたまらないのではないでしょうか。
Xで「宇宙の真理」とポストしていた方がいたのですが、確かに宇宙を感じさせてしまうようなものになっていて、ウェブデザインの範疇を超えているからこそ、小沢さんとファンの「秘密を楽しむ場所」になっているのではないかと感じました。
5. ANDMADE Inc.

ANDMADEのコーポレートサイトがリニューアル。デフォルトではテキストがシンプルに並ぶミニマル構成ながら、ホバーで画面いっぱいに現れるサムネイル、スクリーンセーバー的演出の「レイヤー感」、各Projectsから一色抽出されたカラー表現などがサイトを静かにスマートに彩っています。
もうひとつ特徴だと感じたのが、随所に散りばめられた遊び心。聴いた音楽を色彩で表現する「Colors of Sound」や、最近聴いた音楽がパパパと切り替わる「Recently Played」には、スタイリッシュやスマートさとまた違う中川さんの遊び心が如実に表現されていて、その対比が「らしさ」を生み出していると思いました。「Studies」で横一列に並ぶサムネイルが切り替わる動きも気持ちよい。
驚きなのは、実装をほぼAIに委ねたところ。デザイナーが実装面においてAIを活用することが、アイデアの実践、新しい表現や実装手法を探る実験の場にもなるのだな、と強く感じたサイトでした。
制作:Hirofumi Nakagawa(ANDMADE Inc.)
6. UNION TEC

ユニオンテックのコーポレートサイト。UNION TECの「O」が横に広がり、ホバーで伸びる。Oをモチーフに、かたちがさまなまに変化する。タグラインの文字間も変化していく。
「空間」を「変化の起点」と捉えている会社だから、ロゴひとつとっても、ウェブサイトのデザインにおいても「空間の拡張性」に重きが置かれている。このちょっとした「謎のギミック」に企業ミッションで答えていく、という方法論が面白いです。サイト全体の「空間」に注視していくと楽しいサイトですよ。
Client – UNION TEC CO., LTD.
Director: Tetsuya Kimura
Brand Manager: Kei Yamano
Production – SHIFTBRAIN Inc.
Produce: Yoko Manabe
Account Director:Kazuya Okada @okadadada4
Front-end Developer, Back-end Developer: Serika Ikurumi
Front-end Developer: Sayaka Kiyose, Tsubasa Nishihara @crayfisher_zari
Director, Planner, Copy Writer: Pahyan Kitagawa (CHO-P inc.)
@ChankoPahyan
Art Director, Designer: Hidetoshi Hara (Sunny Inc.) @suuuunnnnnnny, Yukari Yokozawa (夜.) @asahirumi
Photographer: Shuhei Tonami (freelance)
Motion Designer: Masamune Toyoashi(mdlt7z)
7. Featured Projects 2026

Featured Projectsの2026年版サイト。テーマが「ものがうまれる、その『間』」ということで、Featured Projectsの「サイト自体」をワイヤーフレームやメイキング、公開後のアップデートまで、制作過程や更新履歴をさかのぼって閲覧できるサイトになっています。
また、Featured Projectsオリジナル書体を書体見本として試せる機能も。サイトの「あり方」が自らのコンセプトを説明しているところが面白いサイトですね。
制作:日本デザインセンター
Art Direction, Design: Hiyori Yamaguchi *
Graphic Design: Hiyori Yamaguchi *, Sonoka Sagara *
Typeface Design (FP MONO): R-Typography, Sonoka Sagara
Web Direction, Design: Takehito Goto
Web Development: Yuki Fujita
Space Design: Ayami Uchima *
Movie: Gaku Kamimura *
Photo (Main Visual): Kohei Kawatani *
Technical Support (Main Visual): Fumiya Nakao (TANK) *
Plant Coordination (Main Visual): Hidenori Juna *
Project Management: Rio Tanizaki *
Staff Lead: Rina Yasuda *
Market Management: Tomie Hirayama *
Exhibition Management: Kyoko Ogura *
Creative Direction, Produce: Ayumi Goto *, Sonoka Sagara *
*社外
8. HIROTO SATO

クリエイティブデベロッパー、HIROTO SATOのポートフォリオサイト。インターフェースが信号機で、上下スクロールで回転。ポイントは、得意分野をナビゲーションという「使う必要のある機能」に落とし込むことで、SATOさんのクリエイティブを実践的に体感できるところ。
「インタラクティブなポートフォリオ体験」ができるサイトになっています。スタンプをバンバン押すインタラクションも楽しいぞ。
制作:Hiroto Sato
9. YOMA inc.
|クリエイティブスタジオ-yoma.inc_-1024x650.png)
Eat, Play, Sleep inc.でもクリエイティブ・ディレクターを担当するヤマモトヨウヘイさんのクリエイティブスタジオYOMAのサイト。クリップボードを模したインターフェースで、プロフィールや実績、カレンダーを重ね、コラージュ的に見立てた構成が秀逸。どことなくアナログな質感が懐かしく、気持ちいい。
情報を整然と並べるのではなく、あえて重なりや雑然さをデザインに取り込む様は、「カテゴライズを外せばすべてはシームレスにつながっている」と暗に言っているようにも思えます。
制作:ヤマモトヨウヘイ(YOMA inc.)
10. Will Style Inc.

ウィルスタイルのコーポレートサイトがリニューアル。FVでは実績が並び、ホバーでどういうお仕事なのかが分かるようになっています。「ウィススタイルについて」「提供できること」「お客様事例」も極めてシンプルで明快。「ウェルスタイルがどういう会社なのか」がとても伝わりやすく、会社のことがシンプルに伝わってきます。ところどころのモーションなど、細部が細やかなところにも注目です。
ところで、ウィルスタイルのサイトは、5ヶ月前にも一度リニューアルされていて、「短期間でリニューアルとは、どういうことだろう?」と思っていました。詳しくは制作を担当した奥田さんのポストをご覧になっていただけたらと思いますが、わずか5ヶ月での再リニューアルに踏み切ることは、きっと並々ならぬ決断だったのではと思います。それだけ、これからのウィルスタイルをどうしていくべきかを考えた結果でしょうし、「ウィルスタイルはどういう会社なのか」を改めて理解できるリニューアルでした。
Director / Designer / Engineer Mineo Okuda(Will Style Inc.)
おわりです!
9月の気になるサイトまとめ、いかがでしたでしょうか。
今月は「コンセプトをどう体現するか」というところに注目させられるサイトが多かったように思います。「Patmos」のトップの挙動や、「味覚編集」の記号をモチーフにした全体設計。グッドパッチの「Charge, Chaos」や、UNION TECの「空間」などに顕著だったかと思います。
また、小沢健二さんのサイトのように、「ウェブのルールから逸脱することで、ファンとの絆を深める」という、新しい観点をもたらしてくれたサイトや、HIROTO SATOさんの得意分野をUIで体験させる方法論も面白い、と感じました。
次回は10月のサイトまとめをお届けします。次の更新の頃にはすっかり秋になっていますかね…?おいしいものを食べる、平和な秋がやってきてくれたら嬉しいなと思います。食欲の秋、サイトの秋。
ではまた。iDIDメディア編集部でした!
